インプラント

インプラント 2018-11-16T06:17:05+09:00

インプラントとは?

従来、歯がなくなったところを人工物で補うという治療は、ブリッジや義歯が主流でした。
しかしブリッジは健康な隣の歯を削合してしまうため、歯へのダメージが大きいというデメリットが、そして義歯は歯肉に痛みが出やすいというデメリットがあります。

それらの問題点を解決する方法が「インプラント」です。

インプラント治療とは、歯がなくなったところの歯根にあたる部分に人工の歯根(インプラント)を埋め込み、その上に人工の歯をかぶせる治療法です。
インプラントはあごの骨と一体化することで固定されるため、まるで自分の歯のように食事をすることができます。また、見た目も自分の歯のように自然に仕上げることができるので、人前でも口元を気にせず、食事や会話を楽しむことができます。

またインプラントは、生体親和性に優れた金属である純チタンが使用されます。チタンは人体への親和性が高く、整形外科領域では人工関節に、また心臓のペースメーカ等にも使われている材料です。チタンは金属でありながら、骨と直接結合する特性を持っています。また、チタンは金属アレルギーの出にくい材料としても知られています。

かぶせる人工の歯も、他の歯との噛み合わせやバランス等を考慮した、精密で機能的な歯を作ります。歯を失うということは、同時に楽しい豊かな生活も失われると言っても過言ではありません。
一度失った、噛む喜びを与えてくれるのがこのインプラントです。

インプラントの長所と短所


インプラントの長所

・自分の歯と同じように噛むことができる。
・欠損部の両側の歯を治療する必要がない。
・固定式のため、義歯のようなわずらわしさや違和感がない。
・見た目が自然できれい。

インプラントの短所

・保険が利かない。
・外科手術を行う必要がある。
・健康状態や骨の状態が良くない場合、インプラントができないことがある。
・口腔清掃が不良の場合はインプラント歯周炎になる場合がある。

インプラント治療の流れ


1.受付・カウンセリング

まず診察の予約をして、ご来院いただきます。 初診の方は問診票に記入していただきます。
今の歯の状態について、不満や不便を感じていること、 これから望むことを、できるだけ詳しくうかがいます。
また、現在の健康状態や病歴、アレルギーの有無などについて確認します。

2.検査

レントゲンや咬合診断などの精密検査を実施します。
顎の骨の状態をチェックして、場所や骨量に問題ないかなど、インプラントの埋入手術が可能かどうか検討します。

3.治療方針・治療費の説明

カウンセリングと検査の結果から基本的な治療方針を決めます。
患者様にはできるだけ詳しく説明します。同時に、その治療法を行った場合にかかる費用についても概算を伝えます。場合によりCT撮影を行う必要があります。

4.同意書の作成

治療内容や費用について納得していただけたら、同意書を作成し、サインをお願いします。
同意書の作成は、患者様の治療への理解を深めることにつながります。

5.一次手術

インプラント埋
入顎の骨にインプラント(歯根部)を埋め込みます。
手術時間は準備等を含め、1本の場合20分~30分程度です。麻酔が効いているので手術中に痛みを感じることはありません。

6.二次手術

インプラント埋入後、約3ヶ月~6ヶ月後に行う処置です。
人工の歯を取り付ける準備をします。二次手術から人工の歯を装着するまで約1カ月~2ヶ月かかります。

7.三次手術

歯垢や歯石を取り除き、噛み合わせなどを確認。インプラントに緩みなどが生じていないかチェックします。歯周病になると土台である骨から崩れてくるので、インプラントがもたなくなります。歯周病予防のために、ブラッシング指導も行います。

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